循環器内科とは

循環器内科のイメージ写真

循環器とは、心臓から血液が送り出されて全身のあらゆる組織を巡る、その経路のことを言います。
したがって循環器内科では、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全などの心疾患や、動脈硬化などの血管の疾患を対象とし、主に薬物や生活指導による治療を行います。

こんな症状はご相談ください

  • 血圧が高い
  • 強い胸痛を覚える
  • 胸に締めつけられるような違和感を覚える
  • 歩行・運動時に胸が苦しくなり、休むと楽になる
  • 動悸がする(鼓動が速くなる、強い鼓動を感じる)
  • 脈が乱れる、飛ぶ
  • 息苦しくなる(特に横になったとき)
  • 以前よりも運動時の息切れがひどくなった
  • 失神した(意識を失った)
  • 心電図や胸部X線検査で異常を指摘された など

循環器内科で扱う主な疾患

高血圧

高血圧は、文字通り血圧が高くなってしまう病気です。
この状態が続くと、血管の壁が圧力によるダメージを受けるため、血管の壁が厚くなったり、硬くなったりします。
初期の段階では目立った自覚症状は見られませんが、徐々に進行し、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを引き起こしやすくなります。
高血圧は本態性高血圧と二次性高血圧に分けられます。
日本人の高血圧の約8〜9割が本態性高血圧で、その原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活、喫煙、過度の飲酒、運動不足、精神的ストレスなどが重なって引き起こされると考えられています。
従って、高血圧の治療にあたってまず行うべきは、適正な体重にし、適度な運動を心掛け、減塩に努めるなどの生活改善です。
また、医師から薬を処方されたら、指示通りにきちんと飲むことも大切です。
二次性高血圧は若い人にみられることが多く、腎動脈狭窄や副腎腫瘍などのホルモン産生腫瘍を持つ人において反応性に血圧上昇をきたす病態です。
採血や画像検査により基礎疾患が診断されれば、それらを治療することで血圧低下が期待できます。

狭心症

狭心症は、心臓の上に冠のように載っている動脈の血流が不足することによって、心筋が酸素不足に陥る疾患です。
主に動脈硬化が原因となって冠動脈の血管が狭くなり、心臓への血流が一時的に滞るために発症します。
狭心症を放置すると、やがて冠動脈が閉塞して心筋梗塞となり、生命にもかかわる危険な状態になったりするので、狭心症の段階でしっかりと治療しておくことが重要です。

心筋梗塞

冠動脈が詰まって血流が途絶えると、心臓の筋肉に酸素が供給されなくなり、やがてその領域の筋肉が死んでしまいます。
これが心筋梗塞であり、激しい胸の痛み、胸部の締め付け、重い感じ、呼吸困難、冷汗、嘔吐などの症状が現れます。
但し、高齢者や糖尿病患者では感覚が鈍って胸痛を自覚しないこともあり、なんとなく元気が無い、また吐き気などが主な症状であったりすることから、見落とされるケースもあります。

動悸

動悸は心臓の脈拍(バクバク、ドキドキなど)が自覚できる状態です。動悸には脈拍が早くなる動悸と早くはならないものがあったり、ときどき脈がとんだり、ばらばらのリズムで脈がうつということもあります。
ほとんどが命にすぐに関わるということは、それほど多くはございませんが、冷や汗が出たり、胸が締め付けられるように苦しくなったりする場合は、早めの受診されることをおすすめします。

息切れ

激しい運動をした時などは息切れをすることはありますが、ちょっと歩いただけや、寝ている時などふだんの生活の中で息切れをする場合は、心筋梗塞、弁膜症、心筋症や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、気胸など心臓や呼吸器などの病気の可能性があります。
女性の場合は更年期の症状で息切れなどの症状がでることもあります。

不整脈

不整脈が発生する主な原因は狭心症、心筋梗塞、心不全などであり、多くが心臓に起因する病気です。
甲状腺異常や肺に病気がある人も、不整脈になりやすい傾向があります。
しかし、心臓に特段の異常がなくても、老化や体質的なもの、ストレスや睡眠不足、疲労などによって起こりやすくなります。
心臓は1日に約10万回も拍動しており、心臓は時には規則正しくない電気信号により不規則な動きをしてしまうことがあります。
つまり不整脈は誰にでも起こり得るのです。

心筋症

心筋症は、心臓の筋肉そのものが障害を受けることにより、心臓の機能が次第に落ちてくる疾患です。
大きく二つに分けられ、心臓弁膜症や高血圧症などの特定の病気によって発症するものを二次性心筋症、原因がはっきりしないものを特発性心筋症と呼びます。
特発性心筋症には、さらに拡張型、肥大型、拘束型の3つのタイプがあります。
このうち肥大型心筋症は、心室の壁が分厚くなり、内部が狭くなるタイプです。
拡張型心筋症は、心室が拡大し、心室の壁が薄くなるタイプです。
拘束型心筋症は、心室の壁は硬くなるものの、必ずしも厚くはならないタイプです。

心臓弁膜症

心臓の内部は上下左右4つの部屋に分かれており、上にあるのが右心房と左心房、下にある部屋が右心室と左心室です。
そして、左右の心室から全身に血液を供給する大動脈、肺に血液を供給する肺動脈という血管がそれぞれ延びています。
この心房と心室の間、心室と動脈の間にある扉のような構造物を「弁」と呼び、これらの弁に狭窄や閉鎖不全などが見られる状態を心臓弁膜症と言います。

心臓弁膜症は先天的に形態的異常がある場合もありますが、加齢による変化、リウマチ熱の後遺症、動脈硬化、心筋梗塞などに伴って生じるケースもあります。
心臓弁膜症が進行して弁の機能が落ちると、次第に心臓の負担が増え、息切れや倦怠感などの心不全症状が現れてきますので、早めに循環器科を受診するようにしましょう。

動脈硬化

動脈硬化は、文字通り「動脈が硬くなる」状態です。動脈が硬化すると、血管のしなやかさが失われるために血液をうまく送り出せず、心臓に負担が掛かってしまいます。
また、血管の内側が脆くなって粥腫ができ、血管の中が狭くなったり、詰まったり、粥腫が剥がれて血液中を漂い、やがて細い血管を詰まらせたりします。
ちょうど水道管が古くなると汚れて詰まったり、錆びて剥がれたりするのと同じような状態です。

動脈硬化が進行すると、必要な酸素や栄養が全身に行き渡らず、臓器や組織が正常に機能しなくなります。
さらに血管が狭くなって詰まると、臓器や組織に血液が届かず、組織が壊死してしまう場合もあります。

心不全

心不全は、心臓の収縮・弛緩機能が低下し、全身の組織に十分な血液を送り出せなくなった状態です。
心不全を引き起こす原因によっては突然出現することもありますが、多くはゆっくりと症状が現れてきます。
まず、血液を送り出す能力の低下による症状があります。
疲れやすい、だるい、動悸がする、などです。また、鬱血による症状が見られることもあります。
肺に鬱血が生じると、息切れや息苦しさが起こり、体の各部分に鬱血が生じると、むくみが出ます。
肝臓や胃腸に鬱血が起こって腫れてくると、お腹が張ったり、吐き気を催したり、食欲が落ちてきたりします。